大人の為の旅手帳 第3回「光岩山長楽寺」

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大人の為の旅手帖 奥浜名湖

第3回 梅のトンネル、満天星の庭。今川・徳川の信仰集めた古刹、光岩山長楽寺

約1200年前、陽光を受けて光る巨岩を霊地とし弘法大師によって開かれた光岩山長楽寺。真言宗高野山派の寺院で本尊の馬頭観音像、県下で二番目に古い梵鐘などの文化財、県指定名勝である小堀遠州作「満天星の庭」。さらに春には梅のトンネルや河津桜を楽しむことのできる奥浜名湖を代表する古刹の一山です。かつては今川家や徳川家の信仰も集め、かつては寺領25ヘクタールをもって七堂迦藍の建ち並ぶ繁栄を誇りました。ドウダンツツジが植え込まれた回遊式庭園は小堀遠州作と伝わり、遠州三名園の一つとして数えられています。

本尊の馬頭観音菩薩坐像は鎌倉時代のもので頭部の馬の特徴から、また持物の一部は失われていますが金箔や着色も残っており当時の面影を残すとても貴重なものとなっています。

築山池泉、回遊式の満天星の庭は春には新芽の芽吹く淡い色彩、夏には緑の力強い色彩。秋には紅葉の華やかな色彩。冬には枯淡の味わいと通年楽しめる構成となっています。


●冬の長楽寺庭園。石組の力強さが強調されています。横の広がりではなく奥への広がりは他にあまり例を見ない構成です。


境内のはずれの梅のトンネル、例年の見頃は2月下旬~3月上旬。

馬頭観音

作者は不明ですが鎌倉時代のものと考えられます。頭上に白馬を頂き、頭髪は逆立ち三面八臂忿怒の形相。等身大の寄木造ですが、胴部から頭部までは一木で彫り抜かれています。

多くの馬頭観音像が頭に頂く馬は首から頭部までですが、長楽寺の馬頭観音像の頭部の馬は全身像で極めて珍しいものです。観音像の頭部の曲面にそい前後の脚を折りたたんだ「伏せ」の姿勢をとり、尾は観音像の髷の上に乗っています。

その造りは体幹部下方より左右二本の貫を通して頭体部と両脚部を締めた非常に堅牢な造りとなっており、これは都の仏像には見られない特徴とのことです。また、持物の斧には金箔で蛭巻の文様が施されており、これはマタギが滑り止めの為に斧に縄を巻いていたのを文様として採り入れたもので、仏像に用いているのは非常に珍しいとのことです。

満天星の庭

遠州三名園の一つとして数えられる満天星の庭は小堀遠州作と伝わり、基本は部屋からの座観ですが、回遊しながら季節折々の景観も楽しむことができます。

江戸時代初期の作庭、「富幕山」と称する築山は三尊形式の中尊の展望台、左右の脇持山、その間の築山、前面の池の上の築山と五つの構成となっています。樹齢300年、200株ほどの満天星が築山を彩り、また十三重塔を配しており北側の山並が借景として生かされています。前面の池は浜名湖の景観を凝縮したものと見ることができます。

部屋からは本堂(跡)と光岩を、最も高い築山からは浜名湖と舘山寺を望み、その景観お腹に祈りの込められた寺院の庭ならではの構成となっています。

また、一番高い築山の中腹に組まれた石組は庭園中心の蓬莱石組と見ることができ、中尊石は蓮弁の形に見えます。それは如来の光背の型とも言え、他の築山にもこれによく似た三角形の石が建てられています。これは大日如来をはじめとする如来仏が散りばめられているようであり、曼荼羅図を模していると見ることができます。






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