大人の為の旅手帳 第2回「深奥山方広寺」≫
カテゴリー │大人の旅手帖│奥山半僧坊│歴史巡り 寺社探訪│1月│2月│3月│4月│5月│6月│7月│8月│9月│10月│11月│12月



「湖北五山」と呼ばれる奥浜名湖の五山の名刹の中でも最大の規模を誇る「奥山半僧坊 方広寺」。禅宗のうち臨済宗方広寺派を構成し、その大本山として厚い信仰を集めています。著名な同名の寺には秀吉の建立した京都の方広寺がありますが、歴史的な背景を見ても寺社としての格はやはり奥山の方広寺に分があるよう感じます。
正式な山号は「深奥山」。後醍醐天皇の第十一番目の皇子である無文元選禅寺により開かれました。無文元選禅寺がかつて訪れたことがある中国の天台山方広寺の風景に似ていることから、方広寺と名付けられたと伝わっています。
幾度と火災に会い伽藍は消失しましたが、明治14年の大火の後に復興を遂げ、現在も大本堂、半僧坊真殿、開山堂、三重の塔など多数を有しており七尊菩薩堂、本尊である釈迦三尊像など国指定重要文化財も有しています。
広大な境内には五百羅漢のらかん坂や、山岡鉄舟による「深奥山」の山号の書の掲げられた大本堂、方広寺の鎮守である半僧坊の化身であると言われる半僧杉、半僧坊のご神体が祀られる半僧坊真殿など数々の見どころがあり、らかん坂途中の石橋上の羅漢像は見るときによって数が変わって見えると言われるなど、不思議なことの起こる幽玄な空間となっています。

方広寺の鎮守の神が奥山半僧坊大権現であり、京都の金閣寺など全国各地に御分神が祀られています。(御分神一覧)
無文元選禅師が中国より船に乗船して帰国の折、東シナ海において台風に遭遇しましたが、一人の異人が「我此の船を守り、禅師を護り奉りて故國に送り、正法流傳の太志を遂げしめ奉らん」と指揮をとり船は難を逃れました。
無文元選禅師が方広寺を開いた際にその時の異人が現れ、弟子になることを願い出ました。「願いを聞いてもらえるなら、未来永劫に此の御山を御守りし、衆生に御利益を施す所存である」と意を伝えた所、無文元選禅師の答えた「汝は半ば僧に似たる所あり」の言葉に喜び「吾は是半僧なり」と半僧を名乗るようになったと伝わっています。その後半僧坊は禅師の弟子となり、身の回りに仕えながら修行に励んでいましたが、禅師の入寂と共に姿を消しました。以来、境内の松や杉の木の梢に半身を現したという話や、空中にて笛、太鼓を鳴らして楽しんでいる様子を見たという話が昔から少なからず伝わっています。また、悪人の邪心を清め信心には応える事は昔も今も変ることがなく、方広寺を護る鎮守として祀られています。
かつては海難防除を中心に、明治の大火の際に奇跡的に焼け残って以来は火伏のご利益も脚光を浴び、厄難消滅、海上安全、火災消除、所願満足など世の人々の苦しみや災難を除く権現として今もなお信仰を集めています。
ご神体は半僧坊真殿にて15年に一度開帳され、その際にはその眼に填め込まれた水晶から観る者を圧倒する異様な迫力の光を感じることができるでしょう。




その他、多くの寺宝が展示されています。
幾度となく火災にあって伽藍は消失しましたが、明治14年の大火の後、復興を遂げ、現在、大本堂、半僧坊真殿、開山堂、三重の塔など多数の建物を擁しています。その後明治36年には臨済宗南禅寺派より独立し、臨済宗方広寺派の大本山となりました。
方広寺の最大の印象的な風景である境内各所の羅漢像は、拙巌和尚が大蔵経を読んでいるとき五百人の羅漢が仏法を護り伝えるという記述を読み、無文元選禅師がかつて中国の天台山方広寺を訪れた際に石橋にお茶を献じると羅漢が姿を現されたという故事にちなみ、五百羅漢の像を安置することを発願したものと言われています。そして明和7年、500体の羅漢像が安置されました。現在も羅漢像の寄進を受けながら、安置が進められています。

方広寺門前には「乃木そば神谷」という明治43年、あの明治時代の名将乃木希典大将が方広寺に参拝した際、蕎麦を食べ、当時一杯18銭の価格だったのに対し1円を置いていき「うまい蕎麦だった」と褒めたという逸話の残る蕎麦屋があります。
その日の朝手打ちした蕎麦のみ、なくなり次第終了のこだわりのお店。方広寺参拝の際には是非寄ってみてはいかがでしょうか。


![]() | ![]() | ![]() |
ご予約・お問い合わせはこちらからどうぞ。
・お電話でのお問い合わせ(9:00~21:00)
053-526-1110 アクアペンションクッチェッタ
・メールでのお問い合わせ
・半年先のご予約まで承ります、クッチェッタ公式サイト
・キロサ牛に新鮮魚貝類の豊富な5種類のプラン一覧(cuccetta.com)
・クッチェッタ楽天トラベルサイト
・クッチェッタじゃらんnetサイトはこちら
・クッチェッタYahoo!トラベルサイトはこちら
アクアペンションクッチェッタ
静岡県浜松市北区三ヶ日町大崎78-1
三ヶ日ICより車で5分、アクセスはこちら
※チェックイン最終は20:00までとなります。